- 大阪地方裁判所:第1刑事部1係
- 罪名:迷惑防止条例違反
(※先に言っておきますが、かなりしょぼい事件です)
地裁に上がってくる迷惑防止条例違反のほとんどが痴漢である。ところがまれに、本件のような「ただただ迷惑」な人もやってくる。
内容はというと、2020年9月15日、城東区の無職の男(78)が被害者宅の前にソース状の液体をまいたというもの。オイスターソースなのかタルタルソースなのかは明らかにされなかったが、とにかくソースを一瓶、スーパーで買ってきてまいたそうな。
理由は端的に言うと「息子が大手企業の採用試験に落ちた」ため。受けているときに、興信所の人間が隣家を出入りしていたのを見て、仲の良い近所づきあいが一変。毎日朝風呂に入るほど潔癖であるという男は、隣家から香水の匂いがするのを気にし、ついにはソースをまいて防犯カメラにその様子が捉えられていたのだ。
つまるところ、この事件は男の被害妄想が甚だしいゆえの結果ということ。
検察側は悪質でありソースの跡が取れないため懲役6ヶ月を求刑(ソースの跡が取れたら軽くなるという意味ではない)。弁護側は被告人が高齢であるため懲役に耐えられないとし、かん大処分を求めた。
判決は懲役6ヶ月執行猶予2年であった。
こういうつまらない裁判もあるという、記録として投稿しました。
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